十 一 月 展
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祝 高速道路開通  穴窯で赤松30トン、10昼夜の焼成。

期間:2015年 11 8日(日)〜11 29日(日) 時間:AM 9:00〜PM 5:00 *木曜・定休
会場:ギャラリー 龍窯
   〒786-0097 高知県高岡郡四万十町日野地326
  <ギャラリー龍窯 地図>
   Tel&Fax/0880-23-0054  作家携帯/090-4506-0572
   ● 龍馬空港からギャラリー龍窯まで 車で1時間半。
     四万十町中央ICより 車で25分、松葉川温泉 手前1kmに看板あり。

 
現在のアルツハイマー型認知症増加の原因は、モンサント社の除草剤ラウンドアップと殺虫性(害虫耐性)遺伝子組み換え作物ではないのか?

収穫の秋である、私の小さな畑では高知県在来種大豆 奥物部神池秘伝のハチマキが無肥料、無農薬の自然農法で写真のように実っている。
松葉川温泉キャンプ場周辺の紅葉も始まった。
鹿と野鳥の澄んだ鳴き声が一日中聞こえる、いつものジョウビタキ君も越冬にやって来た、今年は柿も豊作で野鳥が特に多い。

「私の朝食」

朝4時に起きて、熱いコーヒーと、野ネズミがトンネルを掘って食った残りを頂戴して、蒸した安納芋と、芋の葉柄の塩胡椒炒めとで旬の朝食をとる。

「ニュース検索」

豪華で優雅な朝食後、4時30分にノートパソコンを開き、「虚実の判断は自己責任で」と呟きつつ、マトリックスの世界に入る。メディアから放逐された地下の逸材からの信号を捜す。
CIAを最大のクライアントに持つシンクタンク会社の「ストラトフォー」が、「日本は構造改革に失敗したので、アベノミクスは2017年以降までは続かないと予測した。」との情報が目に入る。
これは1923年の関東大震災から震災国債を乱発しての昭和恐慌までの6年間とほぼ同じ、1986年のチェルノブイリから1991年のソ連崩壊までの6年間とほぼ同じ、そして1991年のバブル崩壊から1997年の北海道拓殖銀行等々の銀行破綻、一流百貨店の美術画廊崩壊、一流画廊崩壊、一流自然釉陶芸家崩壊までの6年間と同じである。
そして2011年3月11日の東北大震災からの消費税値上げ、黒田日銀総裁が破廉恥にも安倍総理の言いなりでお札を刷りまくり国債を乱発・・・その6年後が2017年ということになる、「ストラスフォー」はこう分析したのだろう。

2001年のNHK解説主幹 長谷川浩氏の変死の件で推察してしてしまう「アメリカとイスラエルが9.11を起こし、アルカイダ同様にイスラム国を組織して、大量の難民を欧州に出した。」というロシア亡命のエドワード・ジョセフ・スノーデン氏の持ち出した機密情報が示唆するというシリア情勢。
アメリカ国債の最大保有国である中国による米国債売りと3日連続の人民元の切り下げに警告する意味で天津にタングステンか劣化ウランの質量爆弾「神の杖」を落として直径100メートルの深いクレーターが出来たとか・・・。
8月28日の天津爆発後、10月30日には、中国が、さらに高い高度にある、神の杖を落とした国籍不明の人工衛星攻撃のための新型ミサイル「DN3」の発射実験をした。一つの国の軍事衛星を落とせば一つの国の軍の指揮系統のコンピューターが使用できなくなり、一つの国の全軍が麻痺する時代に我々は生きている。
シリア内戦にキューバの地上部隊がロシア空軍機でシリアに入ったとか・・・、これらの一見虚実のような、かつ、真実でもつじつまの合う情報を見ていると、安保法案成立で日本の自衛隊が韓国軍とともに(傭兵)地上部隊として、アメリカ空軍機でシリアに入ったとしても想定内でいないといけないナーとか・・・思ってしまう。

「開墾開始」

現実に戻って、明るくなった6時半から、鉄の芯の入った安全靴を履き、岩石と竹や木の根を掘るために握るツルハシと鉄棒のショウレンを持って山に入る。
イノシシと鹿とアナグマと野ネズミの餌場や拠点になっている薮を緑の畑に変え、シシ垣を組む。
もはや日常化した1時間雨量100ミリというゲリラ豪雨の土石流にそなえて裏山の間伐をして、非常用排水路を堀る。

「昼食後1時間昼寝してから執筆作業」

2012年時点で、65歳以上の高齢者のうち、認知症の人は推計15パーセントで約462万人、予備軍の軽度認知障害の約400万人を加えれば4人に1人が認知症という。食物の毒によるアレルギーからくる認知症、パーキンソン病の増加のグラフと1990年代からのモンサント社の遺伝子組み換え作物の増加グラフとが一致しているという説がある。
そして国家権力と癒着した原発企業と遺伝子組み換え企業の闇もまた同じである。
現在私は65歳、ガン、認知症、パーキンソン病で苦しんでいる友人もいるし、とても他人ごとではない。

アルツハイマー型認知症の病態である、脳の「老人班」も「神経原繊維変化」も、「アミロイドベータ」または「タウ蛋白」と呼ばれるタンパク質が凝集して沈着したもの。体内の毒素にアレルギーがあると、身体はその毒素を隔離して、体外に排出しないというアレルギーの作用によって沈着がおこる。
アレルゲンとして確認されたのは、モンサント社除草剤「ラウンドアップ」の未表示成分のポリエトキシレート、タロウアミン界面活性剤(POEA)、イソプロピルアミン。それと、害虫耐性遺伝子組み換え作物が持っているBT毒素であるという。

「モンサント社除草剤ラウンドアップの表示成分グリホサートと未表示成分について」

高知のテレビでも盛んにコマーシャルが流されているモンサント社の除草剤ラウンドアップは世界一売れた除草剤である。
土佐市や大栃町からのお客さんが庭先に野アザミが咲いているのを見て驚き、うちの周辺にはもう見かけなくなったと言ったのにはこちらがもっと驚いたが、私はラウンドアップの使用による植物相生態系の滅少ではないかと思っている。
この農薬は、生合成あるいは芳香族アミン酸については植物のシキミ酸経路として知られている7段階の代謝経路を通じて機能する。
「ラウンドアップの有効成分グリホサートはこの経路を阻害することで植物を枯らす。人体にはしかし、このシキミ酸経路がないため、無害であるとモンサント社は主張している。
しかしながら、ステファニー・セネフ博士(マサチュ―セッツ工科大学・上席研究員・女性)によると、私たちの内臓内のバクテリアにはこの経路が存在しており、またこのバクテリアが極めて重要なアミノ酸を私たちの身体に供給している。
ラウンドアップは内臓内の善玉菌を殺すため、病原菌が増殖できるような環境にしてしまう。メチオニンを含むアミノ酸合成を阻害するため、非常に重要なミネラルを除去してしまうという。
この結果、糖尿病やアルツハイマー病、消化器系疾患、不妊症、出生異常など多くの疾患と関連付けられている。
モンサント社のラウンドアップが原因で、2025年までにはアメリカ国内の児童の二人に一人が自閉症になる可能性があると主張している。

◎グリホサートが生態系に与えた可能性のある影響として説明可能な、自閉症の「生体指標」
・内蔵内のバクテリアの破壊:炎症性腸疾患
・低レベルの血清内の硫酸塩
・メチオニン欠乏
・セロトニンおよびメラニンの欠乏
・アロマターゼの欠損
・亜鉛および鉄分の欠乏
・尿中p―クレゾール
・ミトコンドリア異常の発生/脳内のグルタミン酸毒性

セネフ博士によると、コーンおよび大豆作物へのグリホサート使用は、「自閉症やアルツハイマー病、セリアック病(小児脂肪便症)、そしてその他の腸管疾患の大量発生と関連がある」としている。」(ネット情報からの引用)
「またラウンドアップには未表示成分(上記)が含まれ、表示成分のグリホサート単独よりも有害であるという研究もある。
テキサス工科大学のある研究室は、ライディッヒ細胞(睾丸内にあり、男性生殖器の働きにおいて重要な働きを担う)がラウンドアップに曝された場合、性ホルモンの生産が94パーセントも減少することを明らかにした・・・。(「モンサント」 マリー=モニク・クロバン著 作品社2015年1月出版 136ページ)。
また、ラウンドアップは植物の生態系を破壊するだけでなく、水田のカエルやオタマジャクシやイモリも殺す。
「ラウンドアップ除草剤」という名称は商品の本質を正しく表現していない、正確には「ラウンドアップ毒薬」が正しい。
加藤勝信 少子化担当相は、男性精子減少による少子化の一因としてラウンドアップを疑うべきだ。

「roundup」は人狩り、警察による一斉検挙を意味する。言い得て妙である。あまりにも深い。

「害虫耐性遺伝子組み換えトウモロコシのBT毒素」

1901年に日本の細菌学者 石渡繁胤(いしわたる しげたね)が、カイコを使用した実験で、自然界の土壌中に存在し殺虫剤のような振る舞いをするバクテリア、バチルス・チューリンゲンシスを発見した。バイオテクノロジー企業はこのバクテリアの毒素をつくる遺伝子をトウモロコシ、ジャガイモ・・・等に組み込んだ。この毒素は植物のあらゆる体組織で生まれて死ぬまで生成され、その影響はトウモロコシの害虫アワメイガだけでなく、クサカゲロウ(アワメイガの捕食者)や他のあらゆる虫にも・・・テントウムシのような益虫にも、土中の微生物、虫を捕食する鳥類に対して致死的な効果を持つことが示されていた。(モンサント 356ページ)
トウモロコシの花穂にはミツバチが飛来し、花にぶらさがって蜜を吸う、そのさい花穂が揺れ、花粉が下の実の毛状の雌しべを受粉させる・・・このミツバチも死ぬということになる。「害虫耐性遺伝子組み換えトウモロコシつまりBt(殺虫性)トウモロコシ」という名称は「バチルス・チューリンゲンシス毒トウモロコシ」に変更すべきだ。

ここで、なぜ、医科大学からではなく、工科大学から、このような、レイチェルカーソン級の、重要かつ勇気ある医学論文が次々と出るのかである。アメリカの医学界と医科大学からモンサント糾弾の論文が出るには、もはや困難な状況があるのだろうと私は思う。オバマ大統領は最高裁判事にモンサント関係者を据えている。非常時にはアメリカ軍の指揮系統をモンサントが買収した傭兵企業が担う。
ベトナム戦争の枯れ葉剤で急成長したモンサント社は、世界で5社から2社に統合された食料メジャーとともに、地球の食料戦略と、非常時にアメリカ軍全軍をも指揮する多国籍超巨大軍事兵器企業に成長している。尋常ではない。
マンハッタン計画で広島と長崎に投下された原子爆弾の起爆装置のプルトニュウムとポロニュウムを製造したのもモンサントである。モンサントの日本の取引会社は住友化学で、住友化学会長の米倉弘昌は2014年6月までの4年間、日本経団連会長を努めてTPPを推進した。

「日本の豆腐と世界」

日本の大豆の自給率は4パーセント、例えばスーパーの店頭の豆腐全部についている「国産大豆」という表示は50パーセント以上が日本国内産大豆であれば表示できる・・・つまり一丁の豆腐の49パーセントが輸入されたモンサント遺伝子組み換え大豆からつくられていても国産大豆と表示できる・・・というとんでもない法律が日本で施行中ということ・・・私も含めて、ほとんどの人が知らなかったと思う。

アメリカ、ブラジル、アルゼンチン等々の大規模農場はモンサント社のグリホサート耐性遺伝子組み換え大豆とグリホサートのセットが席巻してしまった。例外はあるにしろ、輸入大豆のほとんど全部がモンサント社の遺伝子組み換え大豆で、グリホサートが大量に使われていると、私は、もう思っている。
今までは大豆は除草剤耐性のみでトウモロコシは害虫耐性遺伝子組み換えつまりBt(殺虫性)トウモロコシだったが、今後は除草剤耐性と害虫耐性の両方を持つ「スタック遺伝子組み換え作物」が主流になる。

食料自給率がたったの39パーセントの日本では、今までも豆腐でも食用油でもスナック菓子等々の加工品でも実質そうだったように、今回のTPPで今後、さらに、我々日本の消費者が有毒な遺伝子組み換え作物を避けるための手がかりとなる表示はなくなる。つまり、たとえ、表示があっても、貧困にあえぐわれわれ一般国民には一般スーパーでの安全で安価な食品を選べる選択肢がもはや無いに等しい。とにかく汚染を食い止めつつ、表示を明確にして、在来種の食品を買うようにして、在来種での食料自給率を上げよう。

先だって、テレビ中継を見ていて、国会での戦争法案凶行成立の際「売国奴」と安倍総理を指して山本太郎議員が怒鳴り、マジックペンで「自民党が死んだ日」と書いたスケッチブックを掲げ、安倍総理に向かって焼香をした、私は拍手喝采した。
こんなに楽しい番組は無い。2001年の9.11を期に第3次大戦が企てられ、日本でも経団連を中心にメディアの粛正が密かに進行し、気付いた智者達により2004年に9条の会が結成され、今のこの露骨に戦前に逆行した安倍総理の暗い時代に、シールズの若者たちもだが、これだけの勇気とユーモアを目に出来た素晴らしさ、長生きはするものだと思う。

2003年、結局、大量殺戮兵器も無かったイラク侵攻に1人激しく徹底抗議した辺見庸氏以来である。
自民党とは自由主義と民主主義の党という名前であろうが、名に恥じる。国民の8割の平和を望む声に背を向け、憲法9条にも背き、自ら諮問した法学者全員に違法であるといわれても凶行し、日本の国益よりもアメリカの国益を優先し、国民の健康よりも多国籍企業モンサント社の利益を優先する日本国総理大臣とは売国奴以外の何者でもないと私も思う。

キルギスは遺伝子組み換え作物の輸入を完全禁止した。EUは遺伝子組み換え作物の規制を進めている。ブータン王国では国産農作物を100パーセント有機農業化に取り組んでいる。
現在、スロベニア、セルビア、クロアチア、ラトビア、イタリア、ドイツ、スコットランド、ウエールズ、リトアニア、オーストリア、アイルランド、フランス、ギリシャの13カ国が、国内の農場での、アメリカのモンサント社等の遺伝子組み換え作物(GMO)の栽培を禁止している。そして先日、ポーランドもGMOを公式に禁止した。ロシアではGMOの農産物の一切の輸入禁止および栽培禁止は法案が提出されているもののまだ可決はされていないが、GMOが混入している食品を、適切な表示をおこなわずに販売した業者に対しては罰金が課せられることは決定されている。
一度でも国内で栽培された場合、花粉が飛散し、その他の自然な作物を汚染することになると多くの国が恐れている。
GMO先進国アルゼンチンでは既に様々な健康被害が報告されている、ガンや胎児の奇形は深刻である。

「スターリンク事件」

2002年、ザンビアの大統領レヴィー・ムワナワサは、同国が旱魃に襲われ4百万人が飢餓の瀬戸際に立たされた際、「国民が有毒な食べ物を食べるより餓死したほうがましだ。」と米国からの5千万ドルに相当するモンサントの遺伝子組み換えBt(殺虫性)トウモロコシの食料援助に対して発言している。

「害虫に有毒なタンパク質BT毒素をつくり出す細菌の遺伝子を組み込んだモンサントの遺伝子組み換えBtトウモロコシを害虫が食べると、その害虫は死んでしまう。」
トウモロコシの花や花粉や蜜や葉や茎を食べた昆虫は死んでしまう!そのトウモロコシを食べた昆虫を捕食した鳥が死ぬ!

1998年の「ニューヨーク・タイムズ」の記者マイケル・ポーランの記事の要約―マイケル・ポーランは自分の菜園に当時モンサントから新販売の「ニューリーフ」というBt(殺虫性)ジャガイモを植えた。そのジャガイモは「自分自身で殺虫剤」を生成すると宣伝されていた。注意書にはEPA(アメリカ合衆国環境保護庁)によって「農薬」として登録され、ラベルには,有機成分、栄養素、さらに微量の銅が含まれると記載されていた。
しかし、遺伝子組み換え製品であることも、さらに「殺虫剤を含んでいること」についても全く触れられていなかった。
驚いた彼は、FDA(アメリカ食品医薬局 日本の厚生省薬務局にあたる)のバイオテクノロジー・コーディネーターであったジェームズ・マリアンスキーに電話をかけた。「Bt(殺虫性)ジャガイモは農薬です。ですからFDAの規制の対象外で、EPAの管轄になります。」とジェームズ・マリンスキーは説明した。
しかしポーランは食い下がった、「私は自分で栽培したBtジャガイモを食べようと思っているのですが、EPAは食品としての安全性をテストしたのでしょうか。」マリアンスキーは「いいえ、実際にはテストしていません。」と答えた。なぜなら、そもそも「農薬は有毒製品」であり、したがって「EPAは人体への許容水準しか定めない」からだ・・・ポーランはEPAに電話をかけた。
するとEPAは、「ニューリーフは『安全なジャガイモと安全な農薬の集大成』なので、人間の健康にとって完全に無害だと考えている。」と説明した・・・

2000年9月、大事件が起きた。アメリカ各地でメキシコ料理トウモロコシ製品を食べた人々が突然発熱し、激しい下痢に襲われ、唇が腫れ上がり、声が出なくなった・・・病院に担ぎ込まれ抗アレルギー剤を早急に投与され・・かろうじて死を免れた。
これが「スターリンク事件」である。

原因はEPAに農薬として登録され、「家畜飼料とエタノール製造原料に限定されたトウモロコシ」すなわち「スターリンク」という黄色トウモロコシだった。これはバイオ企業アベンティス社が家畜飼料とエタノール製造のため開発した殺虫トウモロコシで、殺虫性の特に高い「Cry9C」というタンパク質を生成する黄色トウモロコシだった。
ところが在来種トウモロコシと「スターリンク」は、見た目では同じなので、穀物仲介業者が「スターリンク」を普通のトウモロコシと取り違え、人間の食べるメキシコ料理製品に混入され、アメリカの普通のスーパーの店頭に並び、各地でアレルギー性食中毒事件を起こしたのである。
アベンチィス社は1000億円を賠償に使い、アメリカ合衆国農務省の調査で、アメリカのトウモロコシの22パーセントがこの忌まわしいタンパク質に汚染されていることが分かった。「ネイチャー」誌の記事では、アメリカ合衆国農務省代表によると、スターリンクは日本や台湾のパン製品にも見つかったことが報告されていた。

ミツバチが神経をやられ方向感覚を失って巣に帰れなくなる「巣箱崩壊」の原因とされるモンサント社のネオニコチノイド系農薬でも、EU諸国では規制の方向に動いているが、当然モンサントに支配されたアメリカでは規制がなく、日本ではEU諸国の流れと真逆に今年2015年5月19日、ネオ二コチノイド系農薬の残留基準値が大幅に緩和された、ここ四万十川上流でもミツバチは三分の一に減っている。

桜島の噴火活動の上の川内原発や、南海大地震で危惧される中央構造線上の伊方原発の一番危険なプルトニュウムが燃料のプルサーマル3号機再稼働決定にしても、安倍総理は、まさに狂妄といえる。
再稼働後の責任の所在も毒ジャガと同じ構図になっている。
遺伝子組み換え作物汚染は、目に見えないことと除染が出来ないこととは、放射能汚染と同じである、そして奇形やガンや様々な病気として目に見えるようになるのも同じである。

これは私、武吉廣和の妄想だが
例えばBTトウモロコシの場合、DNAにいったん挿入された遺伝子は代を重ねるごとに断片となり、DNAの最初に挿入された位置から離れ、予測がつかない挙動をし、予測がつかない部位にくっつく、つまり様々な奇形が発生し、オバケトウモロコシとして姿を変えながら地球上に拡散してゆく。
モンサントが農民に自家採種を禁じ、毎年新しい種を在来種の4倍という高い値段で強制的に買わさねばならない理由は、単純な利益追求のみでない、モンサントの種を自家採種して蒔くと、劣化して、年ごとに奇形が増え、様々な奇形ばかりが発生し、その最初のBT毒素から変容してゆく未知の毒素と、それから発生するであろう我々の未知の奇病への、収拾がつかなくなることを阻止せねばならないからだろう。
しかし、モンサントは阻止できない。
運搬中に人知れず道端にこぼれたBTトウモロコシの一粒の種からでもそれは起こる。
〔知的所有権として遺伝子の特許を所有している以上、その遺伝子を持つあらゆる植物はモンサントの所有物とみなす。〕 とモンサントは主張している。ならばオバケトウモロコシはモンサントの所有物であり、その引き起こす奇病と惨禍への責任と補償は天文学的なものになるだろう。スターリンク事件などまだまだ序の口である。

「トリプトファン事件」
    
遺伝子工学が産業に応用されて起こった食品公害事件は「スターリンク事件」が最初ではない。
最初は「トリプトファン事件」で、日本の企業が起こしている。          
1980年代の終わり頃からサプリ先進国アメリカを中心に、不眠、ストレス、鬱病の治療のために、セロトニン生成の前駆物質で、七面鳥や牛乳等々の食品に見つかるアミノ酸、「トリプトファン」を摂取した人々の中から、非常に強い筋肉痛、浮腫、咳、発疹、呼吸障害、皮膚硬化、口の潰瘍、吐き気、視覚障害、記憶障害、脱毛、麻痺等々の症状の患者が発生しした。
10年後の段階で死者38人、被害者1万人、その後のアメリカ疾病予防管理センターがまとめた報告によれば合計100人近くの患者が死亡し、5000人から10000人もの患者たちが障害あるいは麻痺を患った。後に症状はEMS(好酸球増加筋肉痛症候群)と呼ばれ、FDA(アメリカ食品医薬局)は「トリプトファン」の健康食品としての販売を禁止し、全製品の回収を命じた。

その後、疫学調査と若干の動物実験を基に、原因は日本の昭和電工の製造した「トリプトファン」に含有されていた不純物であるとの結論が出た。1992年、昭和電工は2000人以上の被害者に対して20億ドルの慰謝料を支払うことになった。
当時のアメリカでは「トリプトファン」は日本から輸入されており、日本では昭和電工だけでなく、味の素、協和醗酵など6社が競って製造していたが昭和電工製造の「トリプトファン」のみに患者が発生した。
アメリカ公衆衛生機関の調査によれば、「発酵後にトリプトファンが抽出されるバクテリアの内部に、ある遺伝子を組み込むというプロセスがあったのだが、昭和電工はしだいにその遺伝子の組成を修正して、1988年12月に生産された最終的な株は5種類の組み替え遺伝子と、多くの不純物を含んでいた」ことが原因とされた。
ちなみに、昭和電工は新潟水俣病の原因企業でもある。(モンサント/237ページ、その他ネット情報)

「アメリカ政府とモンサント社の関係の一例」

1949年生まれのマイケル・テイラーは弁護士の資格を取得した後、最初 (1976~80年)はFDA(アメリカ食品医療品局 日本の厚生省薬務局にあたる)で働いていた。そこで彼は、「フェデラル・レジスター」誌のために、食の安全性に関する記事を編集していた。1981年、彼はアトランタ州にある有名なキング&スポールディング法律事務所に入った。
コカコーラ社やモンサント社は、この法律事務所の顧客であった。1991年7月17日、彼はFDAのナンバー2に指名され、政策担当副長官に就任した。彼はその役職を3年にわたって努め上げ、その間にrBGH(モンサント遺伝子組み換え牛成長ホルモン)やGMO(モンサント遺伝子組み換え作物)・・・の規制文書つまり・・・モンサント社の利益に沿うように・・・「遺伝子組み換え作物使用の表示」ができなくなる法律・・・の作成を監修した。
1990年代末、彼がUSDA(連邦農務省)に移ってしばらく後、今度はモンサントの副社長に就任した。

日本とアメリカが推進しているTPP締結後、我々日本の消費者はモンサントの遺伝子組み換え作物とその加工食品購入を避ける唯一の手がかりの「遺伝子組み換え作物使用」というラベル表示を失う。

・・・豆腐の例と同じく、スーパーの食品コーナーで棚の食用油、スナック類あらゆる加工食品でモンサント遺伝子組み換え作物の入った食品を避けて歩き回るといったい何がが買えるのだろうか・・・。

もう40年以上も前になるが、「こんなことをしていれば産業ロボットにやられてしまいます。」と師匠に進言して最初の弟子入り先を三ヶ月半で破門になった。それからトボトボ歩いて窯場廻りの放浪をした。
京都の亀岡で大本教の本部に行き、教祖の出口王仁三郎の茶碗を見た。その天国そのものの「耀碗」に衝撃を受け、「耀碗」を師にずっと今日も研鑽している。
出口王仁三郎は「今度の戦争は悪魔と悪魔の戦いじゃ!大本は協力せんわい!」と言って徹底弾圧された。
敗戦直前無罪出獄後、「貧窮する国民の税金からだから神殿破壊等の補償は求めん!」と言って、最晩年の1年八ヶ月の間に「耀碗」3600点を制作した。出口王仁三郎は「御土 おつち」といって陶土も畑土も土は生命の母と崇め尊び、土壌の中にいかに多くの生命が繁栄するか・・・という発酵農法を研究した。
MOA美術館は、大本教から分派した、病気直しで有名な世界救世教の教祖岡田茂吉のコレクションで、MOA農法はオーガニック農法の先駆けである。
世界救世教から分派した、信楽のMIHO MUSEUMで知られる病気直しで有名な神慈秀明会もオーガニック農法を広めている。

日が短くなりつつある、寒くなった、執筆を終えて、もうひと働き・・・と鍬をにぎる。
在来種のジャガイモを堀り、在来種冬野菜の種を蒔く秋の一日である。ヤギも飼おう。ヤギのチーズも作ろう。エゴマ油と胡麻油をしぼるミニミニジャッキも買おう。
私の最僻地ギャラリーは世界最小、かつ、世界の自然釉の頂点の、天国美術館である。


*今回の文章は「モンサント」マリー=モニク・ロバン著 2015年1月10日出版 作品社 3400円(税別)の
 宣伝のために書いた。ぜひ購読してほしい。
 高知県立図書館と四万十町立図書館にも蔵書としてある。他の図書館にもあると思う。

*補遺/拙文を長々とお読み下さりありがとうございました。御参考までに下記のブログを添付させていただきます。
    「悪魔のモンサント」http://george743.blog39.fc2.com/blog-entry-1378.html


「モンサント遺伝子組み換えホルモン牛乳」

TPPに参加するとアメリカ政府食料戦略としての工業的大規模農業との競争に負け、日本の酪農と農業は崩壊すると言われている。そしてアメリカと同じように牛乳でも、「遺伝子組み換え成長ホルモン使用」と「遺伝子組み換え成長ホルモン不使用」のラベル表示ができなくなると危惧されている。
現在の日本のコーン油、大豆油、キャノラー油、菓子類・・・のような加工食品ですでに行われている状態と同じように。

現在のアメリカでは天然の牛乳と遺伝子組み換え成長ホルモン牛乳とは(同等であるというとんでもない理由をつけられて)混ぜられて売られている。
天然の牛乳はアーミッシュの村のような農家に行かないと手に入らない、アーミッシュの牛乳は大人気となっている。

◎177ページ
アメリカでは2005年2月には、アメリカの大手チーズ製造業者であるティラムックが、モンサントの怒りを買った。天然の牛乳を供給してほしいという顧客からの要求の高まりにより、この乳業協同組合は147人の飼育者に、遺伝子組み換え成長ホルモンの使用をやめるよう要請した。
すぐさまモンサントはオレゴン州に、あのキング&スポールヂィングの弁護士を派遣した。そして運営会議の一部のメンバーに対して、要請を再検討することを受け入れさせた。
この協同組合の公式声明には、組合員の間に「不和の種を蒔く」ようなモンサントの「強引な手法」に驚いたことが書かれている・・・。しかし、モンサントの側からすれば、強引な手法を改める必要はどこにもない。というのも、この会社にはつねにFDA(アメリカ食品医療品局 日本の厚生省薬務局にあたる)という強力な後ろ盾がついているからだ。

◎172ページ
1993年11月5日、FDAは、「ポジラック」(モンサント社遺伝子組み換え牛成長ホルモンrBGHの商品名)の市販を承認した。・・・1994年2月10日、連邦政府の広報誌「フェデラル・レジスター」に次のような文章が掲載された。・・・
「rBST(牛成長ホルモン)を投与された牛から採れた牛乳に対して、ラベル表示をすることは出来ない・・・。」

◎174ページ
「たしかに、その文章に署名したのは私です。FDAが発表するあらゆる書類に署名するのが私(マイケル・テイラー 当時FDAのナンバー2、後のモンサント副社長)の仕事でしたから。しかし、私(マイケル・テイラー)が文章を書いたわけではありません。」・・・この文章を実際に作成した人物はマーガレット・ミラーである。
先に述べたように、彼女は元モンサントの社員で、後にCVM(FDAの獣医学センター)のリーダーの1人となった人物である。・・・BSTを投与された牛乳にラベル表示をしてはならないという(FDAの)指令・・・を書いたのはセンター長補佐官であるマーガレット・ミラー博士です・・・指令を書いている間も、モンサントの科学者と共同でBSTに関する論文を発表し続けていました・・・。

◎176ページ
モンサントにとって、この指令はおおいに役立った。そして、この指令を盾にとって、あえて牛乳に(rBGH牛成長ホルモン不使用)のラベルを付けた業者を相手に、次々と訴訟を起こした。・・・「牛乳業者はみな、震えあがっています。」と匿名で証言している。

◎146ページ
「ソマトトロピンは、分娩の後に牛の脳下垂体で大量に分泌される天然ホルモンで、体組織に作用することによって体内に貯蔵された栄養を動員し、乳の分泌を促進する。・・・1970年代の終わり、モンサントから資金を提供された研究者たちが、このホルモンを生産する遺伝子を特定した。さらに彼らは、それを遺伝子操作によりエシェリヒア・コリ菌(大腸菌の正式名称で、人間を含む哺乳類の腸内細菌叢に住む細菌)に組み込み、この催乳ホルモンの大規模な製造を可能にした。これがrBGH(モンサント社遺伝子組み換えホルモン剤 商品名「ポジラック」)である。

・・・生理学的な見地から見て、自然な許容範囲を超えて乳を出すことが、どのような影響を牛にあたえるのか。牛が健康に生きていけるために、どのような世話が必要になるのか。どのような病気が生じる可能性が・・・牛たちは確実に乳房炎を発症することになる・・・乳房炎というのは、泌乳量の多い牛にみられる乳房の炎症です・・・。
牛がこの病気になると、白血球が増加します。つまり牛乳に膿が混ざるのです!また、牛を治療するために抗生物質を使わなければならないのですが、この抗生物質が牛乳中に残留する可能性があります。(これは抗生物質が効かない結核菌のような抗生物質耐性細菌を生む)ですから、とても深刻な問題なのです・・・さらに、遺伝子操作されたホルモンのために、牛の自然な周期がめちゃくちゃになることも理解せねばなりません。
通常、牛の分娩後にソマトトロピンの生産がはじまります。それで牛は、子牛に乳を与えることができるようになります。
子牛が大きくなるにつれて、ホルモンの分泌はゆるやかになり、最終的に停止します。そのため、乳の生産を再開させるためには、新しい子牛を産まなければなりません。
一方、rBGHは、自然の周期とは無関係に乳の産出を人工的に維持させます。このため、牛にとっては、繁殖に大きな問題が生じますし、そうなると飼育者にとっては金銭的な損害が生じることになります。」

◎157ページ
インスリン様成長因子-1、すなわちIGF-1、このホルモン物質は、あらゆる哺乳類において、成長ホルモンの作用により肝臓でつくられる。人間の場合、この物質は母乳の初乳に大量に含まれており、赤ん坊の成長を大きく促進させる働きをそなえている。
このホルモンの体内生産は、思春期にピークを迎え、その後は年齢とともに低下していく。
人間と牛の脳下垂体から作られる成長ホルモンは明らかに別物であるにもかかわらず、人間の成長ホルモンからの作用で人間の肝臓で作られたIGF-1は、牛の成長ホルモンからの作用で牛の肝臓で作られるIGF-1と完全に同一である。

●ここで私、武吉廣和が簡単にまとめるとこういうことです。
つまり、牛の脳下垂体から作られるソマトトロピンという成長ホルモンの作用により牛の肝臓でIGF-1というホルモン物質が作られる。このIGF-1というホルモン物質は人間の脳下垂体からつくられる「ソマトトロピンとは異なる成長ホルモン」の作用により人間の肝臓で作られるIGF-1というホルモン物質と同一である。
であるから商品名「ポジラック」という遺伝子組み換えソマトトロピンrBGHという催乳ホルモンを牛に注射すると、牛乳中のIGF-1というホルモン物質とrBGHというホルモン物質の濃度が天然の牛乳のそれよりはるかに上回り、人間が飲んだ場合、IGF-1はカゼインという牛乳の主要プロティンによって守られているため消化器官で分解消化されず、体内に吸収され、rBGは出荷前の低温殺菌でも破壊されず、飲んだ人間の体に次のようなことをひきおこす可能性がある。

◎160ページ
エプスタイン教授はこう説明する。「数十年前に明らかにされたことですが、生体における高濃度の成長ホルモンIGF-1は末端肥大症や巨人症とよばれる病気の原因になります、これらの病気では、寿命はとても短くなり、一般にはおよそ30代でガンで亡くなります。それも不思議ではありません。なぜなら成長ホルモンIGF-1は、よい細胞も悪い細胞も含めて、あらゆる細胞が増殖するように刺激する成長因子なのですから・・・。
「遺伝子組み換え牛成長ホルモン」あるいは「遺伝子組み換え牛ソマトトロピン」と呼ばれるrBGHは、公衆衛生にとって本当に危険な物質です。60本もの研究論文が、高濃度のIGF-1によって乳ガン、結腸ガン、前立腺ガンのリスクが大幅に増加することを明らかにしています。」・・・「ポジラック」が市販された1994年から2002年の間に、50歳以上のアメリカの女性の乳ガンの発生率が55.3パーセントも増加した・・・日常的に乳製品を消費するアメリカ人はそうでない者と比べて双子を出産する割合が5倍になる・・・双子を妊娠する割合が1992年から2002年の間に31.9パーセントも増加した・・・。

◎183ページ
・・・牛たちに注射されているものは恐ろしい薬です。牛たちは牛乳工場に変身し、蓄えていた栄養は永久に吸い上げられます。そのため、牛の骨は弱くなります。乳房は奇形化し、牛たちは足を引きずるようになり、かろうじて立っているだけです。

◎184ページ
「大殺戮というのはどういう意味ですか?」と驚いて私は言った。
「rBGHは、まさしく麻薬です。」と、キングマンは答える。
「ポジラックの注射を止めると、牛は禁断症状に陥って、本当に倒れてしまうのです。ですから、ポジラックは『牛クラック』と呼ばれています。仮に、大手の飼育業者の牛乳を求める消費者がなくなり、そのために業者が牛への注射を止めるとしたら、どうなるでしょう。その時、業者は牛たちを処理場に送らなければならなくなるでしょう。その数は、私たちの見積もりによれば、この国(アメリカ)の乳牛の三分の一に達します・・・・。」

「アメリカ産牛肉のこと」

アメリカの牛の大量過密肥育のフィードロット方式ではエストロゲン(女性ホルモン)等々の成長ホルモンと、種々の抗生物質が使用される。アメリカ産牛肉のエストロゲン残留量は、日本国産牛肉の600倍もの濃度という。

世界の牛肉の輸出量をみてみよう。第1位はなんとインドである。
2014年の世界の牛肉の輸出量をみると、インドの牛肉(水牛)の輸出は240万トンで世界1位、2位がブラジル200万トン、3位がオーストラリアの159万トン、4位がアメリカの109万トン、5位がニュージーランドの55万トン、6位がパラグアイの44万トン・・・。
インドが世界の牛肉輸出量の四分の一を占める。かつて世界一の畜牛飼育頭数を誇った、あのガウチョで有名なアルゼンチンはモンサントの遺伝子組み換え大豆政策という失政で、牛肉生産が打撃を受け、牛肉価格が6割も高騰し、見る影も無い。

インドは面白い、ヒンズー教でシバ神の乗り物として大切にする聖なる牛はコブ牛で、インドは牛肉の輸出を表向きは禁じている。しかし、水牛はバッファローで、牛ではないとされ、搾乳用に飼われ、乳がでなくなれば肉牛として食べたり売ったりする、おもに中東、アフリカ、東南アジア方面に好まれ輸出されているという。
そういえばアフリカの野牛ムーは、なんだか水牛に似ている。
インドにはイスラム教徒が2割、1億5千万人いて牛を食べるし、街中を歩く牛には去勢された雄牛も多く、牛の数があまり増えすぎないようコントロールしているという。
水牛の乳は牛乳よりも栄養分が多い、乳が出なくなった、若くない水牛の肉は、硬くて筋が多くあまり美味しくないという。

第4位のアメリカは、1979年に始まったソ連のアフガニスタン侵攻に対するアメリカの報復措置としてソ連に対する穀物の輸出禁止をした。その結果、国内でだぶついたトウモロコシや大豆などを牛に食べさせ、日本人好みの柔らかく脂肪の多い牛肉を生産することにした。
1985年、G5のドルに対しての通貨切り上げを実行するプラザ合意で輸入品のほうが安い状態にして、1991年の自由化でアメリカ産の安い牛肉を日本に輸出するようになった。

価格競争でアメリカの食肉処理加工企業は寡占が進み、「バッカー」と呼ばれ、タイソンフーズ、エクセル、JBS、ナショナルビーフパッキングの4社がアメリカの食肉の8割を占めるという。その結果大規模工業化が進み10万頭というような大量の牛を狭い柵内で飼育するフィードロット方式になった。
飼料は牛本来の草を与えず、高カロリーの遺伝子組み換えキングコーン(モンサントのBTトウモロコシ、世界のトウモロコシの75パーセントを占める)を与える。
トウモロコシや大豆を食べさせ、さらに飼料代を低下させるため、しばらく前まで羊や牛の解体残渣や動物の死体までタンパク源として与えたことが狂牛病、すなはち1986年イギリスでのBSEの発生につながった。

トウモロコシや大豆を与えると、牛は反芻をしなくなり、胃の中に大腸菌が発生し、突然変異してボツリヌス菌よりも強毒性のO-157が生まれる。牛本来の食物である草を与えると反芻をするようになり、4日間で胃の中の大腸菌の8割が死滅するという。
安い労働力のメキシコ不法移民を搾取し、不衛生な糞便まみれの密集飼育という劣悪な環境が原因で、糞便中の大腸菌O-157が肉に付着し、大腸菌O-157に汚染されたアメリカ産牛肉を食べて、アメリカ国内そして日本でも食中毒での死亡事故が発生している。

高タンパクの飼料を与え、成長ホルモンを投与し、狭い柵内で詰め込まれた牛が伝染病に罹らないよう抗生物質を打つ、こうして効率良く生産された安い牛肉を我々は食べている。EUの消費者は、子供の初潮期の低年齢化や乳がんや子宮ガンの増加と関係があるとして、アメリカ産牛肉をかたくなに敬遠している。

アメリカでは食肉牛の場合、その成長を促す3種類の天然ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン、テストステロン)、3種類の合成ホルモン(酢酸トレンボロン、ゼラノール、エストラジオール17ベータ)が許可されており、ほとんどの牛に投与されている。オーストラリアでは5種類、カナダでは3種類、日本では4種類が認可されており、EUでは一切認められていない。
カナダとEU諸国では、これらのホルモン剤の安全性を一切認めておらず、投与された乳製品、食肉の輸入を1985年以来一切認めていない。
EUはアメリカで使用されている6種類の成長ホルモン剤のうち「エストラジオール17ベータ」を発ガン物質としている。

TPPで、今まではBSEを考慮してアメリカ産牛肉は生後20ヶ月迄の牛に制限されていたが、今後は30ヶ月に緩和され、さらに価格が下がる。
今まで行ってきたBSE対策、つまり、脳や脊髄などの危険部位の排除も廃止となる。そして危険部位付きのまま、アメリカから輸入され、日本側のBSE検査は縮小され、日本国内の食肉加工場で解体される。

「CWDすなわち鹿のBSEのこと」

今、日本各地で農業への獣害が緊急課題となり、派生したジビエ料理で注目されている日本の野生鹿の肉ならヘルシーで大丈夫だろうか。
確かに、成長ホルモンも抗生物質もBT毒素もも含まれずラウンドアップもそう心配がない、旧約聖書のモーゼ書にも「食べて良い、清い肉」と書かれている、しかしこれからは分からない。

4年前、裏山で獲れた鹿を解体するにあたり、心配なダニからの感染症も含めて、鹿解体のリスクと病気を可能な限り調べた。
縄文人の食文化研究とフランス料理のジビエの研究も面白く、これまでに自分で解体した鹿は二桁にのぼる。

鹿のBSEである狂鹿病CWDは「狂牛病BSEよりも20年も古く」1967年アメリカ、コロラド州フォートコリンズでミュール鹿のCWDが最初に確認されている。この地域の鹿牧場(中国の漢方薬、生えたばかりの袋角である鹿しょうを輸出するため)で、カルシュウムを補強しようと肉骨粉を与えたために発生したという説がある。
牛のBSEもまだ終息していない、2015年1月にノルウェーでBSE感染牛がみつかり、日本はノルウェーからの牛肉の輸入を停止した、自然に発生する孤発性の非定型というタイプだという。牛のBSEは2012年にカナダでも発生している。

感染源のプリオンはタンパク質感染粒子の略称で、ごく小さいタンパク質の粒だ。ウィルスは直径300ナノメートル(ナノは10億分の1)程度だが、プリオン粒子は3ナノ以下で、高性能の電子顕微鏡でも見えない。
当初、狂鹿病の鹿の唾液や糞の粉から風媒で野生鹿に広がったとされていたが、ネットの「drecom_chogokin84」さんのブログ「狂鹿病のちょっと恐ろしい話」(2007年12月11日)によると、狂牛病の場合、プリオンが蓄積する危険部位(脳、脊髄)を食することにより感染が拡大するとされているが。
野生鹿は共食いをしないので拡大原因を調べたら、川の流れに沿って感染が拡大しているという。
プリオンは酸やアルカリ、加熱、冷凍、あらゆる化学物質に対して、極めて高い耐性を持つため、一度汚染された地域を除染することは不可能であるという。

現在、アメリカの州によってはエルクも含めて2割の野生鹿がCWDに感染しているという、これは交通事故で死んだCWDに感染した鹿が、レンダリングで、豚や鷄の飼料やペットフード、肥料に混入される危険性を意味する。アメリカのCWDに感染した鹿が混入した肥料や、鷄の飼料を食べた鷄肉、鶏糞が輸入され、日本の我々の畑に撒くと日本でもCWDが発生するのではないか・・・と私は思う。
もしそうなれば、放射能で汚染された地域と同じに、我々は鹿やイノシシを駆除しても食することは危険すぎて出来なくなる。

小さなこの地球の生物界の掟を破れば、地震、噴火、竜巻,旱魃、台風・・を司る自然霊・・・菌霊、植物霊、昆虫霊、動物霊たちから壮大な規模の怒りと復讐を受ける、人類なんてひとたまりもない。
もともと我々人間たちと、動物たちと、昆虫たちと、植物たちと、菌たちとは対等の友達であった。彼らの助けなくして生きてゆけようか、ミツバチがいなくなっただけでたったの3年で人類は滅びる・・・とアインシュタインは言った・・・。

私の龍窯でもどこかをいじれば全部が変わる、芸術はこの世のものでない、あまりにこの世での生物学的生活が苦しいので、つい小賢しいことをやればそれはそれはおそろしいめにあってきた。
真の経済とは、宇宙の法則どうりに事を成し、精霊たちの応援を得て、楽しく仕事を進めることである。

「結 論」

これらの出来事を俯瞰するように観てくると、我々の脳が小賢しく生み出したものが、宇宙の法則に則って、我々の「脳の病」として、反射波のように、我々に返って来ていような気がする。

「アルツハイマー病患者と認知症患者は狂牛病患者?」
 
1986年/チェルノブイリ原発爆発、1000キロ離れたイギリスも被爆
1986年/イギリスで初のBSE症例が発見される
1993年/イギリスで初の新変異型クロイツフェルト・ヤコブ病つまり人間のBSE症例発現
2001年/9月10日千葉県で日本初の牛のBSE確定
2003年/アメリカで初の牛のBSE確定、日本・中国・韓国がアメリカからの牛肉輸入禁止
2005年/日本で初の新変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(人間のBSE)確定

1996年5月8日午前1時半(日本時間5月8日午後5時半)、アメリカ カリフォルニア州サンヂィエゴの北11キロの海岸沿いの町、ラホヤ市(LaJolla)で、斉藤綱男博士46歳が射殺された。
斉藤綱男博士は、車の側面から銃で胸部を数発撃たれ、白衣姿のままで、ハンドルに覆いかぶさるようにして死亡しており、また、13歳の長女 斉藤留理さんも、車から6メートル離れた路上で胸部を撃たれ射殺されていた。
斉藤綱男博士は当時 UCSD(カリフォルニア大学サンヂィエゴ校 理学部)の病理学者で、アルツハイマー病の世界的権威であった。京都大学理学部を卒業後、同大学院でDNA複製などの分子生物学を研究し、フランスのパスツール研究所で研究の後、1985年にカリフォルニア大学に移った。

当日、斉藤綱男博士は、学会で、「アルツハイマー病とCJD(「クロイツフェルト・ヤコブ病」つまり、狂牛病に感染した人の脳病)との関係についての新説「アルツハイマー病におけるリン酸化された、異常な tau と呼ばれる微小管会合タンパク質の存在」を発表する予定であったという。
この物質は、斉藤博士の死後、記念して、Saitohin(STH)と名付けられているという。
   
「つまり暗殺された斉藤博士は認知症と狂牛病が同じであるといっているのかもしれない」

奇妙なことに、時を置かず、BSEに詳しいマーク・プアディ氏(オーガニック農家で、畜舎で使う有機リン系殺虫剤のホスメットがBSEの原因だと主張している。)の家が全焼し、彼の顧問弁護士2人と、CJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)の権威であるC・ブルトン(C・Bruton)博士が、それぞれ、別の交通事故で亡くなった。ブルトン博士も、近々、新しい学説を発表する予定であったという。さらに斉藤博士の奥さんもブルトン博士の奥さんもそれぞれの御主人と一緒ではない日程が組まれていたという。またこの事件に先立つ1996年3月にはカニバリズムの風習のある地帯の風土病であるKuru病の調査を通じて、「相当長い潜伏期間を経て発症するスローウィルス」の研究者であるCarleton Gudjasek氏が、FBIに別件で逮捕されている。
これらの共通の接点としてハワード・ヒューズ医学研究所とCIAとの関係を指摘する向きもある。

「つまり有機リン系農薬が狂牛病の原因であると言っている人の家が放火され、狂牛病との共通性を発表しようとするアルツハイマー病の権威と、牛の狂牛病発生の原因となった人間のクロイツフェル・ヤコブ病の権威が暗殺されている。そして狂牛病という言葉が今では消え、認知症という言葉が生まれ、65歳以上の老人の4人に1人が脳萎縮という現実」

つまり20年前に暗殺された、あるいは放火された、5人は我々に以下の事実を想像させる。
   
原因が冷戦時代の炭疽菌やクロイツフェル・ヤコブ病を使った熾烈な細菌兵器開発競争による結果であれば、このような暗殺も内閣府職員の不審死のような事件も、2003年のBSE事件でアメリカ産牛肉輸入禁止をした中川昭一農林大臣のその後も、説明がつく。いくら肉骨粉の使用を制限しても収拾がつかず、とうとう狂牛病から呼び名を変えて認知症としたなら私のような65歳以上の年寄りの4人に1人が認知症という急激な社会崩壊をもたらすような増加も、エイズと同様に説明がつく。

ということになりはしないだろうか・・・。

2006年9月7日号のNeuronに発表された論文・・・アルツハイマーの原因としては、知能の低下や脳細胞の死につながっていると見られる脳細胞の「繊維質の束のもつれ」「tangles」が原因と見ており、この「もつれ」を生じさせるのが、斉藤博士の発見した「タウ(tau)」というタンパク質なのだが、この「もつれ」を切り離す酵素が発見され、これが、PSA すなわちピューロマイシン感受性アミノペプチダーゼと呼ばれるものということだ。

以上ネット上のブログ「六道輪廻サバイバル日記」等々より無断加筆転載させて頂いた、興味をもたれた方は彼のブログを覗いてほしい。

 

 

 

 

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